SACRAブログ

両親教室でいつもお話しすること「子育てはいい加減が良い加減」

2006.03.21役に立つ?情報

132ca2b9.jpg今日は、私が両親教室でいつもお話する、子育てに関することを記したいと思います。

今赤ちゃんを目指して治療中の方には妊娠が、そして妊娠されている方には来るべき出産が、長い間のがんばりが報われるゴールのように感じられるかもしれません。でも出産はむしろ新しいスタートなのです。そのスタート地点で新しく加わる家族は、素晴らしい笑顔と愛らしい仕草とはうらはらに、じつはとても勝手気ままな存在です。赤ちゃんはお二人がどんなに疲れていても夜昼かまわず泣かれますし、一生懸命お世話をしてもご機嫌が良くなるとは限りません。そんなとき生まれる前に抱かれていた「赤ちゃんのいる幸せな生活」のイメージと、少なからぬギャップを感じることがあるかもしれません。特に「育児はこうあるべきだ」との思いが強いと、「赤ちゃんがそれに応えてくれないのは、自分に問題があるから?いやもしかしたら赤ちゃんに何か問題があるの?」と、どんどんストレスがたまることになります。こんなとき、ご両親やお友達の先輩ママ・パパなど相談できる人がおられればいいですが、おられない場合にはインターネットで調べても、さまざまな意見があってかえって混乱することもあります。

そこで思い出してほしいのが「子育てはいい加減が良い加減」。もちろんちゃんとおっぱいはあげないといけませんし、オムツもかえないといけませんので「親は無くとも」とはいきませんが、少しくらい手を抜いても「子は育つ」ものです。SACRAでは両親教室でこのお話をしていますが、奥様は産後しばらくは精神的にも不安定な時期です。奥様のストレスが過大になっていそうなら、ご主人の出番です。奥様を少し休ませてあげてください。
写真はイギリスで人口より多いとも言われる羊の親子です。母乳は赤ちゃんに適切な栄養を与えるだけでなく、ばい菌から赤ちゃんを守る免疫を付与し、母児のつながりを増し、なおかつ経済的に優れた赤ちゃんにとって理想的なものです。SACRAももちろん母乳保育を推奨しています。でもがんばりすぎてへとへとになったら、少し休まれるのも1つの方法です。

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