SACRAブログ

主に母乳保育のお母さまへ : メレナの予防(ビタミンKの重要性)について

2011.02.21連絡事項

b74768d7.jpgビタミンKが不足した場合、赤ちゃんが新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症(メレナ)を発症することがあります。

メレナはビタミンKを赤ちゃんに投与することにより予防できる事が知られており、
当院でも日本産科婦人科学会のガイドラインに準じ、
①出生早期
②退院時(生後3-5日目)
③2週間検診時(生後2-3週間)
④1ヶ月検診時(生後4-5週間)

の計4回(里帰りなどで2週間検診に来られない方でも計3回)、
ビタミンK製剤(ケイツーシロップ)を赤ちゃんに投与しています。

母乳は母児のつながりや免疫の点で非常に優れており、当院でも推奨しています。
しかし母乳は母体の摂取状況によりビタミンKが不足しやすく、母乳保育の赤ちゃんは人工乳保育の赤ちゃんに比べてメレナの発症が多いことが知られています。

1か月検診の後、当院からのビタミンKの投与は終了しますが、
主に母乳保育(半分以上が母乳)となっておられる方は

①ビタミンKを多く含有する食品(納豆、緑葉野菜など)をしっかりとってください。

②自宅で週に一回、お母様がビタミンK製剤(ケイツーシロップ)を、生後3カ月まで投与する方法もあります。
なお、このケイツーシロップは、当院からお分けできます。(8バイアル:8週間分で240円)

・週に1回、別にお渡しする冊子を参考にして、赤ちゃんにあげてください。
・主に人工乳(半分以上が人工乳)保育の場合は②の必要はありません
・ケイツーシロップの分包製剤が最近発売になり、お分けできるようになりました

(医)平治会SACRAレディースクリニック院長 阪本義晴

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