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重要連絡 : インフルエンザ様症状がある場合の対応について

2009.08.21連絡事項

a15c8e89.JPG新聞・テレビなどの報道でご存知のことと思いますが、県内を含めて日本中で新型インフルエンザの感染がかなり拡大している状態になっています。
本来インフルエンザ発症が少ない真夏でこの状況ですので、今秋以後に爆発的流行となる可能性が高いと考えられています。
今後、当院をかかりつけとされる妊婦さん、あるいは当院不妊外来で妊娠をめざして治療中の方の中からも、新型インフルエンザに感染される方がかなり出現する可能性があります。

現時点で明らかなことは
1.現在流行中の新型インフルエンザは、従来の季節性インフルエンザに比べてやや毒性が高いことが明らかになってきたが、少なくとも現時点ではタミフル・リレンザなどの抗ウイルス剤が有効である。
2.妊婦さんに関しては、海外で死亡例が報告されており、ハイリスクと考えられる。
3.妊娠中の抗ウイルス薬の安全性は証明されていないが、添付文書上「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に投与する」とされており、早期の内服が勧められる。
ことです。

感染の拡大にともなって、以前に告知した県の発熱相談センターを通じた県立病院の発熱外来での対応は終了し、今後はすべての一般医療機関(後述のように基本的に分娩取り扱い施設を除く)で、診断・治療する体制に移行します。
なお厚生労働省・日本産科婦人科学会は、感染すると重症化しやすい妊婦から妊婦への感染を防止するため、かかりつけ産婦人科医を直接受診することは極力避け、地域の一般病院にあらかじめ電話をして受診しすることを勧めています。

以下のHPから厚生労働省・日本産科婦人科学会のQ&Aが確認できます
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/02-03-01.pdf


当院をかかりつけとする妊婦さん、不妊治療中の患者さんにおかれましては、
以下に示すようなインフルエンザ様症状が出た場合

・38℃以上の発熱と鼻汁や鼻がつまった症状
・のどの痛み
・咳

感染すると重症化しやすい妊婦から妊婦への感染防止の観点から、厚生労働省・日本産科婦人科学会の指針に従い、 以下の対応をお願いします。

1.当院に直接受診することは避けてください
2.近隣の一般病院・診療所に、あらかじめ電話をして受診 してください
3.早期の抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)服用開始は 重症化防止に効果ありとされていますので、症状出現後はできるだけ早い受診をお勧めします
なお世界保健機構(WHO) は、新型インフルエンザ感染が 疑われる場合には確認検査結果を待たずに、できるだけ早期のタミフル服用開始を勧めています
4.万一診療にあたる一般病院・診療所が見つからなかったり、処方された薬に不安がある場合は、お電話で当院に相談してください。

          (医)平治会SACRAレディースクリニック 院長 
                               阪本 義晴


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